いざというときに覚えていたほうが良い資金繰りの知識
いざというときに覚えていたほうが良い資金繰りの知識

運転資金が足りなくなることをなくすためにするべきこと

経費削減で資金調達を減らす~個人商店の無駄を探し出そう~

運転資金が足りない時は、経費を見直してみるとリスクを大幅に減らすことができます。必要だと思っている経費の中には無駄が存在している可能性が高いため、気付かぬ内に無駄な出費をしている可能性があるからです。

卸売り業で運転資金が不足する根本的な原因

貯金箱

卸売業で運転資金が不足する理由として、売掛金や買掛金といったものが増減することによって発生するギャップが挙げられます。例えば、売上の入金が高くなるとその分売掛金は増えますが、その分支払金額も高くなり、売掛金の入金されるまでのギャップが大きくなってしまいます。その結果、運転資金が不足してしまうのです。そうなると売上拡大のチャンスを逃しかねないため、資金に余裕を持っておくことが非常に重要な要素となるのです。

運転資金を手元に残す第一歩「経費削減」

「経費削減」とよく聞きますが、何を削減したら良いのかわからない。というケースは少なくありません。そんな場合は、根本からの見直しをすることになります。例えば、個人経営の場合でありがちなのが昔からのやり方にこだわるあまり、余計な出費をしているのに気が付かないというのは多いです。そうならないように、仕入れている品物や現在の需要を確認し、削減できるものは極力削減しましょう。

経費削減を成功させる手順

経費削減なんてしたことがないから勝手がわからないという人のために、ここでは上手く経費削減を行なうための流れを紹介していきます。

固定費と変動費の分析

コストには変動費(売上に伴い変動するコスト)と固定費(毎期一定額が発生するコスト)の2種類があり、それぞれ無駄なコストの探し方は異なります。よってまずはこの2つに分けることから初めます。なお、変動費は売上の原価や外注費が当てはまり、固定費には人件費や地代家賃などが当てはまります。

無駄な経費を探す

変動費で無駄なコストを探し出す場合、売上に対するパーセンテージを月や週といった期間で比較し、固定費は費用そのものを期間で比較して探し出すことになります。例えば、月の固定費が普段より上がっている場合はなんで増えたのかといったことを計算したり、月の変動費は何が原因で増えたのかといったことを調べたりと、細かな調査をしていけば原因が見つけやすくなります。

経費の性格に合わせた対策

無駄なコストを見つけた場合、そのコストをいかに削減するかが重要になってきます。例えば、仕入先が値上がりしたことが原因で変動額が増えたのなら取引先と交渉して仕入れる量を減らしたり、何か余分な出費が発生したのならその分次回の費用を減らしたりといった対策を取る必要があります。

売上回収が資金繰りの肝~経費削減の次にやる事~

経費削減によって無駄な出費を抑えたら、売上の回収によるズレが発生しないようにする対策を考えていきましょう。また、ズレが発生しても不動産担保ローンなどに頼らなくても良いように備えておくことが大切です。

売上回収を見直してズレを解消

支払代金のズレで資金調達が困難になっていた場合、その事態を回避するためには、まず売掛債権の早期回収が肝となります。よって、売上回収を一度見直してみましょう。そして、取引先の経営状態によっては販売停止を行なうというのも視野に入れなければなりません。掛け商売の場合、取引先がきちんと支払い能力があることを把握しておかなければいけません。最悪の場合、貸し倒れが発生するリスクがありますし、何らかの理由で忌日まで支払いができないという状態に陥ることもあります。そうなるとこちらにも損害が及びます。よって、一度取引先の状態を確認し、支払期日の見直しを行ないましょう。

入金と支払いのズレをなくす具体策

ここでは、売上の入金と支払いの代金のズレを無くすための資金繰りの方法を紹介します。

卸売り業で売上回収を効率良くするにはどうしたらいいですか?
売上回収を効率化する場合、手形割引もしくはファクタリングを行ないましょう。手形割引とは支払期限がまだの約束手形を金融機関等にもっていき、換金することです。しかし、期日より先に受け取る場合、手数料や利息が差し引かれます。ファクタリングは、売掛金そのものを買い取って貰う方法であり、ファクタリング会社に約束手形を買い取って貰います。こちらも数%の手数料がかかるため本来の利益より若干安くなりますが、それでも急な場合の資金調達に役立ちます。
売上が入金される前に仕入れ先への支払いが来てしまうのですが、どうしたらいいですか?
どうしても急な場合はビジネスローンなどでその場をしのぐのが基本となります。また、今後もこのような事態が起きると予測されるなら、支払期日を遅くするという手段も有効です。他にも、取引先と交渉して支払期日を早めてもらうなどの手段もあります。
お酒の在庫が余ってしまいます。どうしたらいいですか?
余っている商品の仕入れを減らし、早く在庫を無くすように手を打つ必要があります。在庫管理を徹底して行ない、何が多すぎるのかということを把握しておきましょう。こうした不良在庫が増え続けると商品を保存するスペースが減っていくので注意が必要です。

運転資金不足を解決するために

最後に行なうアドバイスは「個人事業主としての自覚を持ちましょう」ということです。個人事業主の場合、従業員の数が少ないもしくは居ないため、気楽に考えている人も多いですが、油断をすると一気に業績が悪化します。そのため、経営者本人がきちんとお金の管理をし、いつどのようにお金が動いたかを確認することが非常に重要といえます。最近では経理ソフトも多く発売されており、確定申告なども簡単に行えるようになっているので昔ほど管理が難しくなくなっています。

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